試作器3台目を作り終えて
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本日試作器3台目、F Pygmy12の一回目ファインチューニングが終了した。
![ハンドパン ミュータント](https://studiowaita.com/wp-content/uploads/2021/09/6F658FBC-F963-4AB5-A5F7-D7ED152C6E89-1024x768.jpeg)
今まで作ってきた試作の中では1番音数が多かったが、作り上げるまでにかかった時間6日間と今までで最短であった。
特に作業時間が短くなっているのはチューニング作業。今回の12音も一日(7時間弱)で完了している。
この大きな要因となったのは、ハンドパン製作における造形( シェイピング )の重要性を認知したうえでそのポイントを掴めてきたことが大きい。決してチューニングの技術が上がったわけではない。
実際今回はシェイピングに丸二日(約16時間)は時間をかけている。お手本としているメーカのハンドパンの画像を何度も見返し、何度も目視で造形を確認しながら作業した。
![ハンドパン トーンフィールド](https://studiowaita.com/wp-content/uploads/2021/09/7A863F49-17EE-46BD-8950-A0BD19E650EB-1024x768.jpeg)
そしてその結果、チューニング時の手数が少なくなり音質的にも良い結果が得れたわけだ。
つまり、良いハンドパンを作るためにはチューニング技術うんぬん以前に、造形(シェイピング)が上手くいってないと話にならないということが言える。
特にステンレス素材に関してはシェイピングがとても重要だと思う。というのも、ステンレスは素材の特性上チューニング時にあまり融通が利かない。鉄でできるチューニングの技が応用できなかったりする。
ネットでハンドパンの歴史を調べると「○○社が○○年にステンレスのチューニングに”成功した”」みたいな文言をよく見かける。この”成功した”という文言がずっと気になっていたが、おそらく上記のような製作上の難しさを踏まえての文言だったのだと思う(たぶん)。
なにはともあれ、ひとまずこれでハンドパン製作に関する壁をひとつ越えれた感がある。
また明日も頑張りましょう。