日記 ~Emberの印象~
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Ember素材の試作第一号の成形がようやく完了しました。※ここ1週間ほどいろいろとありまして作業がストップしておりました。
叩いた感覚で言うと、SUS430とは予想以上に別物の素材だと感じました。
しょうまんさんもブログに書いてましたが、加工硬化は早い段階で起きて成形には時間がかかりました。430比較で材料の弾性(この表現が正しいかはわかりません)は弱い印象がありましたので、この辺が割と音色に影響しているのかもしれません。
現在の工程では、バーナーで焼く前にファンダメンタルだけ合わせるようにしています。
430とは素材特性が違うので、ハンマーの当て方や力加減は変えたほうがいいですね。この辺で少し戸惑いました。
この後はいつも通りの感じで焼きました。
これは今回から試す研磨用のフェルトです。
真鍮ブラシで磨くと表面にざらつきが生じるのですが、そのざらつき除去のためにと使用してみました。
やたらと白い粉がでました。フェルトの削り粉っぽいですが、明らかに体に悪そうなにおいがします。
取り合えずは普通のマスクで行いましたがガチのマスクが必要かもしれません。
仕上がりはこんな感じです。
アイフォンが動揺したせいでよく分からない写真になってしまいました。
とりあえずザラツキは取れたのでOKですが、グラインダーだと回転数が早すぎる感じがしました。サンダポリッシャーの導入を検討せねばなりません。(電動工具は高い)
ちなみに焼き色はこんな感じです。
赤みが強く余計にまだら感が強くなって禍々しいです。これは早く電気炉を導入したいところです。
そしてこのEmberの酸化被膜ですが、オイルを添付するとかなり色が変わります。
屈折率の変化によるものですが、こうも変化する素材は初めてです。(言うて数種類しか知りませんが)
今回はボトムは音無しの予定なので、後はTOP側のチューニングに集中するのみです。
以上、久しぶりのブログでした。